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骨なし魚

テレビを見ていたら、骨を取り除いた「骨なし魚」のCMが出てきてビックリさせられました。「骨が無いからお年寄りにも子供たちにも安心」という触れ込みなんですが、私は子供たちにも安心という言葉に、「え!、ちょっと待って」とひっかかってしまいました。

この時代の子育ての流れは、子供から出来るかぎり障害を取り除き、危ないものはなんでも排除しようとする傾向が強いわけですが、そんなことをしていたら、子供たちは自分で障害を乗り越えたり、危険から身を守ったりする力を身につけることができなくなってしまいます。

実は、骨を抜いた魚は、ものを飲み込むことが難しい病人やお年寄りのためにずっと以前から作られていたようです。でも、いまテレビで宣伝されている「骨抜なし魚」は、日本人の魚離れをなんとしてもくい止めようとする狙いが根底にあるようで、農林水産省がファストフードならぬファストフィッシュというネイミングで後押ししているんです。

さて、その製造方法を調べてみて、私は愕然としました。骨なし魚は、人件費の安い中国やベトナムなどで作られています。まず、お腹を割いて内蔵を取り出し、大きな骨を取ってから、小さな骨をピンセットで一本一本抜いていくんです。全部取り除いたら、特殊な接着剤でお腹を元通りにくっつけ、ヒレや形を整えてパック詰めにしから冷凍して日本に送るんです。因に、鮮度を保つために作業員たちは、一連の作業は5分以内に行なうことを要求されているそうです。みなさんどう思われますか?

私は大いに違和感を感じるんです。勿論、病気の人や飲み込みが難しいお年寄りにはいいんですが、子供たちに、わざわざそれを食べさせることには、どうしても賛成しかねます! 貧しい国の安い労働力で魚の骨をとらせて、それを子供に与えるなんて、まるで貴族か大富豪です!!! そんなことをしていたら、子供が自力で生きて行く能力を身につけることはできないでしょう。大切なのは、親が骨のある魚の食べ方を教えることでしょう。

そもそも、私たち大人たちは、一体、どうやって骨のある魚を食べられるようになったのでしょうか? 大抵の人は、親から食べ方を教えられたからでしょう。まあ、最初のうちは、小骨を喉に引っ掛けて、少々辛い経験をしたかもしれません。でも、それによって、よく噛んで食べること、そして口の中で小骨を感じたら、それを上手に口から出すことも身につけたんです。ところが、近頃は過保護になりすぎて、骨のある魚を食べさせることを躊躇してしまう親が結構多いんです。そういう親たちに、大手スーパーが目を付けたわけです。そして、小骨に至るまできれいに取り去って、「これならお子さんにも安心!」とテレビで宣伝を始めたんです。でも、それを親たちは手放しで喜んでいいでしょうか? お子さんにとって、それは本当に益になるんでしょうか?

実は、今の子供たちは、昔とは違い、柔らかくて食べやすいものばかり食べることが多くなっていて、それが子供たちの健康を脅かすようにもなっているんです。私が育った昭和の時代と比べたら、今の子供たちは、ものを噛む回数が2分の1以下に低下しているそうです。その結果、健康維持のためにとても重要な働きをしている唾液の分泌も低下しているというんです。唾液の働きについて、ここで詳しく解説することはしませんが、唾液の分泌の低下は、虫歯や歯周病、肥満、記憶力の低下、発ガン率の増加など、実に多くの深刻な問題を引き起こすんです。

そうなると、子供を苦痛から遠ざけるために骨なしの魚を与えようとする愛(?)の行為が、かえって子供たちの健康を損ねることにもなりかねません。子供から、苦痛や障害を取り除こうとする思いが強すぎると、決してお子さんの幸せにはつながらないんです。

さて、こんな風に考えるのは僕だけなのか少し心配になったので、他の人たちの考えを知るためにネットで調べてみたら、同じCMを見た人たちの間で、既に大きな論争になっていました。

賛成派の意見としては、「それで子供が喜んで魚を食べてくれるなら、何がいけないの?」「骨が刺さる心配がないから最高! 」「 骨をとってあげる手間が省けるから主婦の味方・・・」というようなご意見でした。中には、「骨の無い魚をさらに細かくほぐしてあげると子供にはホントに食べやすいですよ」とコメントしているお母さんもおられました。

反対派はというと、意外にも9割近い人が子供に骨無し魚を与えることに反対していたので、ちょっと安心したんですが、いくつかご紹介しますと・・・・・、「なんだかな〜って思います。私は、子供の頃、父親に魚の食べ方を見せてもらっていたので、骨があってもおいしく食べましたよ」「これからは、魚にはもともと骨がないと思い込む子供たちが増えるんじゃない?」「骨のない魚ってほんとに子供のためになるですか? だって、骨のない魚はあっても、骨の無い人生は無いですからね〜」等々でした。

特に最後のご意見には、「まさにその通り!」と思わず声をあげてしまいました!!!
  1. 2013/05/08(水) 13:58:28|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

コメント

金子さんこんばんは。その後、お父様のご様子はいかがでしょうか。どうかくれぐれもお大事になさって下さい。
快方に向かわれるようお祈りしていますよ。

ところで、ビックリですねぇ~(苦笑)私も、え!?って思います。息子がこれからの人生を生きていく上で、骨の無い人間になってしまっては困りますから、私は食べさせません…。

もちろんご病気や介護の食事として利用する時にはそれは便利で有難い事でしょうけれど。


私も、充分に違和感を覚えます。

いろいろ考えると、未来が怖いですねぇ
  1. 2013/05/08(水) 22:55:11 |
  2. URL |
  3. 淡雪小雪 #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

小雪さん
いつもコメントありがとうございますe-68
父は、家から車で30分の北里大学病院に転院して、放射線治療を受けています。それにより、一時的にガンを小さくして、ほんの少しでも普通の生活をさせてあげられたらと願っていますが、どれほどの効果を期待できるかは微妙なところです。現在は、完全に寝たきり状態です。一日の大半は眠っていて、声をかけるとほんの短い間だけ目を開けて会話を交わしますが、またすぐに眠ってしまいます。こういう状態を「傾眠状態」と言うそうですが、幸いにも体のどこにも痛みがないようなので、それが救いです。

骨無し魚については、来週の番組で取り上げる予定です。
  1. 2013/05/08(水) 23:28:06 |
  2. URL |
  3. 金子耕弐 #-
  4. [ 編集 ]

こんにちは

金子先生、お元気ですか。
お母様のことをラジオを聴いて知りました。それでもいつもと変わらずにお仕事をされている先生の姿勢に感動しています。
お父様の体調、少しでも良くなりますよう陰ながら祈っています。
毎日先生のラジオは欠かさず聞いています。毎回胸に染みるお話をありがとうございます。先生のお話は子育て真っ最中の私にとって大きな励みになっています。
今年は先生の講演に是非行きたいと思っております。
お体を大事にされてますますご活躍下さい。
  1. 2013/05/09(木) 12:41:06 |
  2. URL |
  3. 真奈美 #-
  4. [ 編集 ]

Re: こんにちは

真奈美さん
とても嬉しいですe-2
毎日聞いてくださっているんですね〜
ぜひ、講演会の時にお会いしましょうねe-68
  1. 2013/05/10(金) 12:34:57 |
  2. URL |
  3. 金子耕弐 #-
  4. [ 編集 ]

お久しぶりです。先生のお父様の事、治療の効果が出て腫瘍が小さくなる事を、毎朝お祈りしています。

今日ラジオで聞きましたが、私も先生と同じく魚の骨を予め処理する事に違和感を感じます。我が家は転勤族ですがお隣さんが魚釣りが趣味で、頻繁にお裾分けを下さいました。娘は私が魚をさばいている姿を小さい頃から見ていて、「くさいね~。血がスゴイね~。」など言いますが、「骨を取ってほしい」とは言いません。小さな骨は いちいち出すのは面倒だから飲み込んでいるみたいです。せっかく頂いた魚をキレイに食べないと 失礼だと言い聞かせています。
  1. 2013/05/13(月) 16:58:38 |
  2. URL |
  3. なおみ #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

なおみさん
父のこと、ご心配いただき感謝致します。

なおみさんは、魚をさばけるんですねe-2
最近は、魚をさばいて料理ができるお母さんが少なくなりましたが、
そういう姿を娘さんに見せられるのは、なかなかカッコいいことだと
思いますよe-68
ちなみに、僕は小さい頃に母親が包丁を使う姿をみながら、自分も真似
して覚えました。でも本格的に魚をさばくようになったのは、海で
たくさん魚を釣って来るようになってからで、必要に迫られたからです。
そして、知り合いのお寿司屋さんがさばくのをよく観察して、同じように
できるようになりましたe-433
  1. 2013/05/15(水) 16:57:02 |
  2. URL |
  3. 金子耕弐 #-
  4. [ 編集 ]

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