金子耕弐のファミリー・トーク

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橋下市長の考えに大反対です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

早いもので、もう3月ですね!
もうすぐ暖かい春が来ますが、僕は一足お先に明日の朝、沖縄に向かい
ます。たった1泊2日の旅ですが、金曜の夜は金武町のPTA連合会主催の
講演会で、土曜の午後はうるま市の保育園で、夜は宜野湾市の保育園で
合計3回お話をしてきます。かなり充実した2日間になりそうです。

さて、話はがらっと変わりますが、最近とても気になることがあります。
皆さんもすでにニュースでご存知だと思いますが、大阪市の橋下徹市長が
先月の22日、小中学生が目標の学力水準に達しない場合、留年させるこ
とを検討するよう教育委員会に要請したことを明らかにしました。この
ニュースを聞いて、皆さんはどう思われたでしょうか? 僕はこの考えに
大反対です。とんでもないことだと憤っています。このことについて、
3月12日からのファミリー・トークでも取り上げるつもりですが、それに
先立ってブログでも書かせていただきます。ただし、今回はかなり長い
記事になりそうですから、時間のある時にゆっくりお読みください。

橋下さんは、出来ない子供を留年させれば勉強せざるを得なくなるし、
その結果、苦手な部分を克服できて本人も幸せだろうとというお考えのよう
ですが、それは勉強が得意な人が陥りやすい想像力の欠けた考えであって、
出来ない子どもの気持ちや背景を全く理解していません。

実は、私自身が、中学3年生の1学期が終わるまでは、とにかく勉強が苦手
な劣等生だったので、出来ない子供たちの気持ちが痛いほど分かります。
出来ない子は、ただ怠けているから出来ないというわけではないんです。
勉強ができるようになるためには、もちろん勉強に時間をかけなくてはな
りませんが、出来ない子は、それ以前に勉強するための動機や意欲がもて
ずにいるんです。そこには、その子の家庭環境を含め、いろいろな事情が
関わっていて、ただ留年させればすむような単純なものではないんです。

また、人にはいろんなタイプの人がいることも忘れてはいけません。どん
な学科もそこそこ良い成績を収められる子もいれば、他は全くダメでも音
楽だけは抜群などと、一芸に秀でている子もいます。また、人の価値を
学校で教える科目の習熟度だけで判断することも危険なことです。人の
能力を学力だけでなく、人間力という観点から見る必要もあるんです。
勉強が苦手でも、他の人を思いやることに人一倍優れている子供もいたり
して、そう言う子は社会に出てから、人一倍仕事ができたりします。

そもそも教育というのは、上から目線で上から押し付けるべきものではあ
りません。英語のeducation(教育)の語源から言うなら、「引き出すこと」
です。つまり、一人一人の生まれ持っている能力やパーソナリティーを良
く見極め、それを引き出し、育ててあげることに最大の使命があるんです。
留年をチラつかせながら「子供たちを一律に同じ水準まで引き上げようと
すること」では断じてありません。

そもそも、特別に勉強が苦手な子供の学力を高めるには、まず自信を失って
いる子供に愛情を注ぎ、勉強の動機付けをしてやり、学習意欲を育ててやる
ことが必要です。学習意欲のない子供を留年させたところで、何の良いもの
も生まれません。欧米にはこんなことわざがあります。「馬の首に縄をつけ
て無理矢理水場に連れて行くことは出来るが、喉が渇いていない馬に水を飲
ませることは出来ない」と。まさにその通りなんです。勉強ができない子供
に必要なのは、留年ではなく、親しい人間関係の中での励ましと勉強の動機
付けです。

私事になりますが、中3の1学期が終わった時点で、入れる公立高校はどこに
もないという絶望的な状態でした。でも、そんな僕が、夏休みからは生まれ
変わったように猛勉強し始めました。そこには、二つの理由がありました。
一つは、父の態度が変わったことです。それまでの父は、僕に対してあまり
深い関わりを持たずにいました。僕にはとても出来の良い兄がいて、成績は
常に学年トップで、勉強しろと言われなくても自ら勉強する優等生でした。
父は、僕も同じように放っておいても育つものと単純に考えていたのです。
でも、パーソナリティーが全く違いました。そのことに父はようやく気付い
たんです。父はそれまでの自分の子育ての仕方を大いに反省したそうです。
そして、徹底的に私と関わるようになったんです。それにより「僕は父から
見捨てられていないんだ」と感じました。

もう一つは、ラジオを通して大好きなアメリカの音楽に出会ったことです。
それで、どうしても英語が分かるようになりたいと思うようになりました。
つまり勉強する動機付けがなされたんです。

さて、話は橋下さんの提案する義務教育過程での留年制度に戻りますが、
そもそも義務教育とは何でしょうか。それは、基本的人権に基づく制度で
す。つまり、どんな子供たちも、たとえ経済的な難しさを抱えていても、
教育を受ける権利を持っているので、
国や親たちは、中学校までは行かせてやる義務があるということです。
決して、「どんな子供たちも一定の学力まで到達する義務がある」という
のではありません。もちろん、大人たちは子供たちに大いに勉強して欲し
いと願っているでしょう。勉強して知識を貯え、自分の能力を磨くことで
より幸せな人生を歩む可能性が広がると考えるからです。だからと言って、
出来ない子供を留年という手段で勉強させることは大間違いです。

出来ない子供たちは、自分たち自身が、幼い頃からすでに充分傷ついてい
るんです。勉強が出来ない子を、本当に助けてあげようと思うなら、まず
勉強以前のことが必要となります。それは、心のケアーの必要です。出来
ない子は、「こんな自分なんか誰からも相手にされない」と感じています。
「自分には能力がないから、やっても無理だ」と最初から諦めています。
「クラスメイトからも先生からも、時には親からもがっかりされている」
と思っています。そういう子供に、さらに留年をチラつかせるなら、傷口
に塩を刷り込んで、劣等感に押しつぶされそうな子供にとどめを刺すよう
なものです。留年を言い渡されたら、恥と恐怖から学校に行けなくなるか
もしれません。一生消えない心の傷を残すかもしれません。

だから、そう言う子供たちに代わって、かつて劣等生を経験したことのあ
る僕は言いたいんです。「勉強ができるようになるためには、自分に時間
をかけて関わり、ありのままの自分を愛し受け入れてくれる存在こそが必
要なんだ」と。

私は、自分の母親にとても感謝しています。母は、ずっと低空飛行を続け
ていた僕に、いつも口癖のように言ってくれたからです。「耕弐はいつか
やる気にさえなれば必ず出来るようになるから、お母さんは心配してない
よ」と。

いま振り返ってみて思うのですが、もし父や母のそうした励ましがなく、
さらに留年制度が導入されて留年するはめに陥っていたら、僕の人生は
まったく違ったものになっていたでしょう。そうしたら、アナウンサーに
なることもなかったし、こうして子育ての番組のパーソナリティーをする
こともなかったことでしょう。いまでも劣等感を背負って暗い日々を送っ
ていたかもしれません。

さて、やはりかなり長くなってしまいました。でも、橋下さんについては、
他のことでも言いたいことが山ほどあるので、いずれまたブログでぶちま
けたいと思います。
  1. 2012/03/01(木) 13:12:24|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

コメント

金子さん こんばんは
北海道でもここ数日ようやく
雪解けが始まりました。
やがて来る春への期待感と同時に
娘と作った雪だるまや雪像、かまくらの溶ける
姿を見て去りゆく冬にちょっぴり寂しさも感じたりもします。
義務教育での留年制度の提案 私も大反対です。
できる子、できない子 さまざまな個性がそれぞれ
あると思います。
その個性を一歩間違えば 殺してしまいかねない
この提案 間違っていると思います。
金子さんの言うとおり 心のケアをもっと充実させる
べきと思います。




  1. 2012/03/03(土) 00:51:47 |
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  3. つぼ #-
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